和の精神
諌言は、その仕方が大切である。
何もかもお間違いのないお方にしたいと思って申し上げては、
お取り上げにならないばかりか、かえって悪いことになるものだ。
娯楽など、どのようにお楽しみになられても結構ですが、
ただ、領民が平安であるように、家臣たちが務めに励むようにとお心がけてくだされば、
家臣たちが御用に立ちたいと思い、お国お家もよく治まるものでございます。
これはご苦労なさることでもありますまい、
と申し上げたならば、ご承知なさるものである。
諌言や意見は、和の精神で、じっくり話し合わなければ、用には立たない。
堅っくるしくこと改まった言い方などでは、
角つきあわせることになって、簡単なことでも直らないものである。